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おれが読んだ中で一番怖い本だった〜『未来の年表〜人口減少社会でこれから起きること』

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

これまでのお話

7月から毎月1万円分読書を始めた。
社会問題にアプローチするビジネスをしたいとぼんやり思っているので、読みたい本の1冊として『未来の年表〜人口減少社会でこれから起きること』を手に取ったのだった。

mroreself.hatenablog.com

この本に書いてあること

小学校時代に、日本の男女別・年代別の人口は樽型だと習った。確かに樽型に見えるけどそれがなんだと当時思ったのを思い出す。

この本は、樽型の人口構成を示す日本の今後の見通しと、それにより今後いつどのような問題が起きて、日本はどうなっちゃうの?という未来が時系列に記されていた。

確実におこる話。怖くなった。

日本の喫緊の課題

これらの根本にある日本の喫緊の課題は以下の4点。

  1. 出生数の減少
  2. 高齢者の激増
  3. 勤労世代(20歳〜64歳)の激減に伴う社会の支え手の不足
  4. これらが互いに絡み合って起こる人口減少

それぞれをざっくりまとめると、

1. 出生数の減少

2016年の年間出生数は98万人と、初めて100万人を割った。
戦後の出生数のピーク(第一次ベビーブーマー。団塊の世代)は1949年の270万人だった。
70年で1/3までに減少している。

そして、子を産む世代の人は減っていくから、ちょっとやそっと合計特殊出生率を改善したところで、出生数の減少は止められない。
(ただし、少しはその減りを抑制することはできる。)

2. 高齢者の急増

上記1949年生まれをはじめとした団塊世代が超高齢者になっていく(いま60代後半)。

加えて、1973年210万人(いま40代中盤)をはじめとした団塊ジュニア世代もまた20年もすれば高齢者になっていく。

3. 勤労世代の激減

出生数の減少、高齢者の現役からの引退に伴い、勤労世代は今後十数年で1000万人近くも少なくなると見込まれている。

4. 人口減少

2015年の国勢調査で、人口は1億2709万5000人。

40年後には9000万人を下回り、100年も経たぬうちに5000万人ほどに減る。

ググったらこれら1から4のインパクトについて、わかりやすいグラフが出てきた。

  • 1950年 団塊の世代が生まれた頃


  • 1975年 団塊ジュニア世代が生まれた頃


  • 2015年。ほとんどいま。


  • 2035年 団塊世代が全て85歳以上の頃。団塊の世代が大きく消えている。


  • 2060年 団塊ジュニア世代が85歳以上の頃。消える。*1

出所:国立社会保障・人口問題研究所
http://www.ipss.go.jp/

人口減少カレンダー

こんな人口推移を経る日本に、これから起こることの抜粋。
※派生して起こる問題や根拠となる統計データ、ロジックは本参照。

  • 2018年 18歳人口が大きく減り始める。国立大学倒産の危機へ
  • 2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
  • 2020年 女性の2人に1人が50歳以上となり、出産可能な女性数が大きく減り始める
  • 2021年 団塊ジュニア世代が50代に突入し、介護離職が大量発生する
  • 2022年 団塊世代が75歳に突入し、「ひとり暮らし社会」が本格化する
  • 2023年 団塊ジュニア世代が50代となり、企業の人件費がピークを迎える
  • 2024年 団塊世代がすべて75歳以上となり、社会保障費が大きく膨らみ始める
  • 2026年 高齢者の5人に1人が認知症患者(約730万人)となる
  • 2027年 輸血用血液が不足し、手術や治療への影響が懸念されるようになる
  • 2030年 団塊世代がすべて80歳以上となり、東京郊外にもゴーストタウンが広がる
  • 2033年 全国の住戸の3戸に1戸が空き家になる
  • 2033年 老朽化したインフラの維持管理・更新費用が最大5兆5000億円程に膨らむ
  • 2035年 男性の3人に1人、女性は5人に1人が生涯未婚という「未婚大国」が誕生する
  • 2039年 死亡者数が167万9000人とピークを迎え、火葬場不足が深刻化する
  • 2040年 団塊ジュニア世代がすべて65歳以上となり、大量退職で後継者不足が深刻化する
  • 2040年 自治体の半数が消滅の危機に
  • 2045年 東京都民の3人に1人が高齢者に
  • 2050年 世界人口が97億3000万人となり、日本も世界的な食料争奪戦に巻き込まれる
  • 2050年 団塊ジュニア世代がすべて75歳以上となり、社会保障制度の破綻懸念が強まる
  • 2053年 総人口が9924万人となり、1億人を割り込む
  • 2055年 4人に1人が75歳以上となる
  • 2065年〜外国人が無人の国土を占拠する

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

思ったこと

正直怖い。おれはなにもわかっていなかった。

いままでのおれは、
人口が樽型だと聞いてもピンとこなかった。

出生数の減少、高齢者の激増、勤労世代(20歳〜64歳)の激減、そして人口減少、と言われてもまだピンとこなかった。

けど、この本を読んで、それが意味するところがだいぶわかった気がする。

おそらく関連して、女性が働き手として世に求められ、共働き世帯が増えた。結果、キレる妻も増えている。離婚件数も多いらしい。

mroreself.hatenablog.com

子どもの数は減っているのに、共働きのインフラとしての保育園が不足し、待機児童が増える。病児保育の必要性も生まれる。

一方、保育園建設反対運動なんてする高齢者が出てきてモメる。

いずれも、急速に進む少子高齢化に少しでも適応しようとする際の痛みなんじゃないか。

それらすべてを引き起こす諸悪の根源を見た気がする。

そりゃあさ、国は、高齢者の定義を70歳に引き上げるだの、定年を75歳からに引き上げるということを考えるわけだ。それによって、勤労世代を延命できる、定義上では高齢者の激増を遅らせることができる。

少なくともこれにより、2040年の団塊ジュニア世代の大量退職を5年先送りできるわけだから、若干の手当てはできるのかもしれない。


さてだ。
この事実がわかったいま、おれは日本で何ができるだろうか。

いまはまだわからない。

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

人口減少にまつわる日々の変化というのは、極めてわずかである。「昨日と今日の変化を指摘しろ」と言われても答えに窮する。影響を感じにくいがゆえに、人々を無関心にもする。だが、これこそがこの問題の真の難しさなのだ。ゆっくりとではあるが、真綿で首を絞められるように、確実に日本国民1人ひとりの暮らしが蝕まれてゆくー。

続く

*1:(余談)100歳超えてる女性が10万人もいる。。まじ?